本屋に行くと気が付けばビジネス書を手に取っています。Wind Band Press編集長の梅本です。
この不定期コラムでは、吹奏楽部の顧問の先生や指導者の方、演奏者やホールの公演担当の方など色んな方にオススメのビジネス書やクラシック関係の書籍を簡単にサクサク紹介していきたいと思います。
色々言うよりも読んだ方が早いのですが、僕が本屋さんでビジネス書を選ぶ基準は「なんとなくビビッと来たかどうか」なので、細かい話はまあどうでもいいんです(笑)
今日は第1回なので、これまでの人生で読んだ本の中で、思いだせる範囲で「この本に書かれている考えは指導や運営に役立つかもよ」みたいな本を紹介していきますね。
何がどう役立つかは読んだ人次第。インプットしたらアウトプットしないと意味ないですからね。(僕も実践出来ているものと出来ていないものがありますが・・・)
また新しい本を読んで「おっ」と思うものがあれば紹介していきます。
■人を動かす(新装版) 著:デール・カーネギー
邦訳500万部突破の歴史的ベストセラー。
人づきあいの根本原則を実例豊かに説き起こし、時代を超えて読み継がれる普及の名著。これは今でも考え方の基本になったり、次の行動の指標になったりしています。
■人望が集まる人の考え方 著:レス・ギブリン
本書は1956年にアメリカで出版されて以来、「人間関係のバイブル」として幅広い読者に支持され、カーネギー『人を動かす』と並ぶ世界的名著となっている。残念ながら読んだからと言って人望が集まるわけではありません。実践しましょう。
■ランチェスター戦略 (ビジネスCOMIC)
販売・競争戦略のバイブルがストーリー・マンガでわかる。営業、流通で強者に勝つビジネス兵法。ダントツ1位になれる即実戦の書。演奏会の日程がかぶったり内容がかぶったりで頭を抱えたことがある、または集客できなかったことをそういった外部要因のせいにしたことのある人なら読んでおくべき。マンガなのでざっくり分かりやすいです。
■空気のつくり方 著:池田 純
横浜DeNAベイスターズの元社長・池田純氏によるマーケティング本。5年間最下位争いでも連日満員だった理由を明かしています。これは凄いですよ。熱いですしね。マイナーからメジャーになるヒントがあるというか、周りをどう巻きこんでいくかっていうところが面白いです。回想録ではないのでけっこう実践的。
■さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0 著:トム・ラス
「強みの活かし方」が資質ごとにわかる!進化したウェブテストのアクセスコード付き。個人にフォーカスした内容ですが「自分の強みは何か」ってのを知ってそれを活かすための本ですね。
■自分の「怒り」タイプを知ってコントロールする はじめての「アンガーマネジメント」実践ブック 著:安藤 俊介
本書は、あなたの怒りの癖やタイプを診断する、日本で初めての本です。
購読者特典として、ウェブサイト上で「アンガーマネジメント診断」を受けていただくと、あなたがどのような怒りの癖を持っていて、ふだんから何に気をつけ、どう行動すればよいのかが簡単にわかるようになっています。僕はかなり怒りに振り回される方なのですが、これを読んでからだいぶマシになりました。怒りっぽい方は読んでおいた方が良いです。怒りで人生損してます。
■最高の戦略教科書 孫子 著:守屋 淳
ビジネスだけでなく、スポーツや人生のさまざまなシーンで活用できる 「負けないための戦略」が数多く紹介されています。
複数の敵と戦わざるをえない今だからこそ読みたい、話題の兵法書です。まあとにかく生きとし生けるもの、競合がある以上は孫子くらいは読んでおきたいものです。とはいっても読んでどうなるって感じなのですが、この本は孫子の考え方を現代のシーンに当てはめて解説していくので、とても分かりやすい。これも手放せない一冊ですね。
■熱狂顧客戦略(MarkeZine BOOKS) 「いいね」の先にある熱が伝わるマーケティング・コミュニケーション 著:トライバルメディアハウス 高橋 遼
熱狂を巻き起こす企業の顧客戦略は「囲い込み」ではなく「顧客と共に未来を描いていくこと」にシフトしている。本当に大切な顧客は誰なのか。「熱量」をキーワードに新たな関係構築のヒントを探る。という本です。今までのただの「顧客第一主義」とか「お客様は神様です」みたいなやり方ではもうダメだよ、その先に行こうぜっていう感じの本。実践出来る部分出来ない部分色々あると思いますが、この本そのものが熱いですよ。まさに熱狂です。
■殺し屋のマーケティング 著:三浦 崇典
今話題の書店「天狼院」の経営者が自ら実践するマーケティングメソッドを小説仕立てで惜しみなく公開しています。楽しく学ぶことが出来る新しいマーケティングメソッド。冒頭ではメソッド解説のページもあるので、小説を読んでからメソッドを見直したりできるのが良いですね。「今よりも状況を良くしたい」と思うなら読んでおいて損はないかと思います。
■伝えることから始めよう 著:高田明
元「ジャパネットたかた」社長、高田さんの著書です。家業のカメラ店の手伝いで観光写真を撮っていた時代から年商1700億円超の日本一有名な通販会社をつくり、「卒業」するまで。そして、今伝えたい一番大切なこと。なぜ高田明が語ると伝わるのか?という内容ですが、基本的には自伝に近いので、読んですぐに何かの技術を習得する本ではないです。考え方からヒントを得るための本ですかね。ボリューム凄いですよ。
■世界は自分一人から変えられる~貧困と環境破壊をビジネスで解決した男の物語 著:阪口 竜也
大量生産、大量消費への疑問。解決されない貧困と環境破壊。100年後も地球を残すために一人の男が立ち上がった。読んだらやる気がわいてくるノンフィクション。これはもう理屈抜きで、ほんとそのままなんですけど、読んだらなぜかやる気がわいてくるんですよ。「いっちょやったろかい!」みたいな。「周囲の環境を変えたい」「業界を変えたい」「革命を起こしたい」そんな熱い人にオススメ。
■自動的に夢がかなっていく ブレイン・プログラミング 著:アラン・ピーズ、バーバラ・ピーズ
邦題がちょっと怪しいですが(僕も何回か買うのをためらった後に買いました)、脳科学から人生についてアプローチしている、世界的ベストセラー。「今の状況から抜け出したいのに、どうしたら最初の一歩を踏み出せるのかがわからない」そんな悩みも解決してくれます。僕も今でも本書に書かれている(何度も書かれている)あることを実践しています。やりたいことが決まればあとはそれの実現に向けて動き出すだけなのですが、それを自分にさせるための脳の仕組みなどが、盛り沢山のエピソードで紹介されています。
■Q思考 シンプルな問いで本質をつかむ思考法 著:ウォーレン・バーガー
たった1行の問いで、非凡な思考が無数に降りてくる。最少の時間で「異次元の成果」を生み出すグローバルスタンダードの思考法。これは結構やってみると衝撃なんですよ。この思考法は取り入れておくと良いです。
■考えなくてもうまくいく人の習慣 著:野呂エイシロウ
毎日を「しくみ化」するだけで、1日が27時間になる!一流ビジネスマンがやっている悩まずに「最速で」結果を出す方法。考えたくない人向け。考えて読む本でもないです(笑)僕は普段からルーティン作るのが趣味みたいなところがあるので、あまり目新しいものはなかったのですが、「時間の使い方が不器用だなあ」って自覚のある方はポヤーンと読んでそのまま実践してみると人生軽くなるかもしれません。
■クラシック・コンサート制作の基礎知識
クラシック・コンサート企画・制作の基本となる実践テキスト。実戦経験豊かな第一線で活躍中のプロデューサー、ディレクターら15名が渾身の執筆。僕の中ではバイブルになっています。これはもう全クラシック関係者必読必携、困った時にはすぐにこれを取りだして読めるようにしておきましょう。僕も机の上に並べてあります。
■チケットを売り切る劇場: 兵庫県立芸術文化センターの軌跡 (文化とまちづくり叢書) 著:垣内 恵美子、林 伸光
成功した文化施設(劇場)はどこが違うのか。優れたマネジメントの成果を検証する。ちょっと長いんですよ。長いんですけど、特にホール関係者でこれ読んでないのはヤバイですよね。「地域に根差す」と口では言っているけどそれがどういうことなのかわからない、というバンドにも何か参考になるかもしれません。
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